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2010.01.16

太陽と芸術新潮

新潮社から発行されている芸術関係の総合雑誌、「芸術新潮」。
2010年1月号は昨年末に発売されていますが、今回の特集は
“わたしが選ぶ日本遺産”。
創刊60年を記念した特大号として各界を代表する著名人が21世紀の今から
次の時代に伝えたいもの、遺して行きたいものとして強く推すものはこれだ!
というものをピックアップして紹介しています。
建築界からは磯崎新氏、安藤忠雄氏、五十嵐太郎氏、藤森照信氏らが
参戦されていますね。五十嵐氏の独特の視点で選定された5点は「そうきたか!」
という感じ。磯崎氏、安藤氏は「やっぱりな。」という感じ。
各人によって風景や美術品、建築、デザインから神事、芸能、食etc.ありとあらゆる
ものが選ばれていますが、いろんな視点があるのだな、と勉強になるのです。
特徴はいわゆるユネスコが登録するところの『世界遺産』とは違い、
誰もが認める最大公約数的な選定では無く、各人が己の独自の視点で
「これ!」というものを選んでいること。だからすご~く俗っぽいものも
多数登場します。

太陽

芸術新潮

 

 

 












そして、この「芸術新潮」の特集から遡ること10年。西暦2000年に
「太陽」という平凡社から発売された1月号も似たような企画を特集しています。
今はもう無くなってしまったこの「太陽」という月刊雑誌も「芸術新潮」と同じく、
生活文化芸術関係の情報を満載した名雑誌でした。1963年に本格的な
グラフィックマガジンとして創刊されたのでしたが、この年の12月号(最後の
特集は“北欧デザイン紀行”でした。)を最後に休刊となっています。
現在も「別冊太陽」という当時からあった特集号は不定期に発売されていますが、
ぜひ、この月刊も復活させてほしいものです。
この時の「太陽・1月号」の“日本の美100”も各界の美の目利き25人が
それぞれ自身が愛すべき日本の美を4つづつ選び、100の決定版・日本の美を
21世紀を目前に選定しています。
やや視点は違うものの、根底にある目的は同じはず。10年の年月を超えて、
共通して選ばれているものや随分と違ったニュアンスのものもあります。
ふたつの雑誌を読み比べてみると、この10年の流れや変わるもの、変わらない
ものが何なのか、決して解りはしませんが少し近づくことはできるかも知れません。

さて、この二誌でも選定されており、かぶるものもありますが僕なりの私家版・
日本遺産もちょいと考えてみました。ご覧下さい!

                     私家版・日本の遺産

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