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2011.02.28

鷹山一族の一子相伝の妙技-生駒高山の冬の風物詩

伝統的工芸品“高山茶筌”は鷹山一族の一子相伝の技、竹を干す風景は生駒高山の冬の風物詩

茶の湯で使われる茶筌はどこで作られているかというと、90%以上の茶筌が奈良県
生駒市高山町で生産されています。生駒市民ならだれでもが知っている事でちょっと
した自慢。
流派や用途によって形状や使用される竹の種類が異なるのが高山茶筌で、その
始まりはというと室町時代まで遡ると言われています。茶道の創始者である村田珠光
の依頼で、高山城主の次男坊で村田珠光と親交があったという鷹山宗砌(そうせつ)が
お茶を点てるための道具をつくったのが茶筌の始まり。茶の湯の黎明を一身に背負う
村田珠光の「茶禅一味」の語で示される、禅と茶の湯の結びつき、不完全、非対称、
枯れかじけた美といった侘び茶の骨格がそのまま宗砌以降、一子相伝の技として伝え
られてきた工芸品としての高山茶筌の中に息づいています。さて出来あがった茶筌が
美術品のような美しさと実用美を兼ね備えた逸品であることは皆が承知の事ですが、
その製造過程では違った風情と景観美も持っています。工程の最初で切り出した竹を
1月から2月にかけて1カ月余り天日干しし、昼夜の気温差で竹の身を引き締めていく
作業があります。写真はその時期の風景で生駒高山の風情豊かな冬の風物詩と
なっています。

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