ご縁と機会があって、薬師寺の国宝・東塔の心柱立柱式に参加させて頂くことが
できました。 貴重な体験!
平成10年には世界遺産にも登録された薬師寺の伽藍の中で唯一、創建当時から
残っている東塔は平成23年から解体修理・保存が進められています。
建立以後1300年の月日を経ているのですね。その間幾度となく修理は重ねられ
てきたわけですが、今回の修繕工事は修理そのものに加え半永久的に保存する
目的もあり、建物を一旦すべて解体し、破損部分の取替えおよび繕いを施し、
弱体部を補強する構造補強材を加えて、新しく組み立てる工事です。(こんなことが
できるのが日本の木造建築のスゴイトコロ!)最初は平成30年には工事完了の
予定だったそうですが、工事・普請が伸びることは往々にしておこること。
国宝の解体修理であっても同じことのようです。
解体後、仮置きされていた“心柱”は根継ぎや鉄バンドで柱を巻くなどの手法で
傷んだ部分を補修・補強し、無事に元にあった位置に据えられました!
このあとは順次、もとの姿に復元されていく事になります。平成33年の完成予定。
昨夏、管長になられた村上大胤住職は東京オリンピックに間に合えば!と式典で
おっしゃっていました。
東塔の修理が終わり、西塔とともにふたつの塔がまた並び立つまでもう少しです。
かたよらない心
こだわらない心
とらわれない心
ダイジニシタイデス
関連 ⇒ 国宝の基壇の下にあった小さなSTONE