昨年の12月、敬愛する建築家・吉田桂二さんがお亡くなりになりました。
小生が務めていた設計事務所から独立して間もない頃、或る仕事の
関係で出会う事になり、よくして頂きました。
その後、吉田先生が自身の事務所(連合設計社市谷建築事務所)で
私塾(吉田桂二の木造建築学校)を開校され、「お前が本気で建築に
向き合う覚悟があり、勉強する気があるなら来てもいい。」とおっしゃって
頂き入塾させて頂き、以来10年余り指導して頂き、今日に至っています。
未だ先生の教えを実践しきれず、自分で納得できる建築を創ることが
できず苦悶の日々ばかりが続いていますが、吉田先生から受けた影響は
はかり知れません。
小生の建築人生の春先から初夏にかけ、暖かな日差しと恵みの雨を
注ぎ続けて頂いた「吉田桂二という季節」にあらためて感謝の気持ちを
捧げたいと思っています。
そして実りある季節に向かうよう、吉田先生にご教示頂いたことを
かみしめ、その背中を見ながら 一層の精進を重ね建築に向き合う
覚悟を決めたいと思います。
没後はじめての吉田先生の生誕日にあわせて回顧展が開かれる
ことを連合設計社市谷建築事務所様からご案内頂きました。
私と吉田桂二展 ~生きることは創ること~
常に創作活動の前線に立ち続けられた吉田桂二先生の回顧に
相応しいテーマです。