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2011.11.02

ニッポンでのシャルロット・ペリアン

モダニズム建築の大御所ル・コルビュジェの片腕として彼の事務所でインテリアを
担当し「グラン・コンフォール」や「シェーズ・ロング」など数々の名作家具を
師匠・コルビュジェらと共に世に送り出したのがフランスの女性芸術家である
シャルロット・ペリアン女史(1903~1999)。
ご存命なら108歳の金髪のおばあちゃまですが、20世紀のミューズは21世紀を
待たずして天国へ旅立っておられます。

シャルロット・ペリアン

そんな彼女はコルビュジェの事務所時代に同じくコルの元で修業中だった
日本の建築家・坂倉準三と協働していた時期があり親交も深かったといいます。
彼女が独立したあと、すでに日本に帰国していた坂倉からの要請ではるばる
日本にやってきて、自らに課せられた輸出工芸の指導という任務を果たすため、
半年以上かけて京都、仙台ほか東北各地を巡り工場や職人さんたちと交流を
もちヨーロッパ家具のエッセンスを日本に注入しながら、逆に日本の風土・文化
や民芸運動から多くの影響を受け、その後も何度か来日してデザインのヒントと
してニッポンの中に脈々と流れているものを取り入れていきました。

そんなシャルロット・ペリアンの日本との関係から読み解く初の大規模回顧展が
この秋から来年にかけて開催されます。皮切りは鎌倉の神奈川県立近代美術館。
その後、広島と東京目黒を巡回するようです。なぜかやっぱり関西には来ない
のですね。僕の興味をそそる展覧会の多くは・・・
またまた、遠くまで出かけていく事になりそうです。

          『シャルロット・ペリアンと日本』

コルビュジェやペリアンの家具の多くを復刻している家具メーカーCassna.ixcから
ペリアンが日本の文化から多くの影響を受けデザインしたという「Tokyoシェーズ・
ロング」や「Accordoローテーブル」など数点が新たに追加復刻もされていますゾ!

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